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AGENDA
ごあいさつ
《作品展》は、京都市立芸術大学美術学部と美術研究科修士課程に属する学生一人ひとりのこの一年間の研鑽の成果を世に問うために、毎年この時期に開かせていただいています。市民のみなさまのご支援によって闊達な学びの場を与えられた学生たちが、伝統の技術をどのように継承しようとしているか、芸術のどのような新しい地平を切り拓こうとしているかを、一人でも多くの方々にご覧いただければと願っております。 そしてそこから、いまの学生たちが何にこころを震わせ、また何を社会に向けて伝えようとしているかにも、思いをはせていただければさいわいです。
美術に取り組む人たちは、ひとと自然、ひとと社会の接点に、強いこだわりを持っています。ひとと自然との交わりは、ひとと社会の関係は、ほんとうにこれでいいのだろうか、もっと別な交わり方、関係の仕方があるのではないかと、日々問いかけています。そういう疑問やためらい、迷いを、あるいはもっと別な関係のありようを、形にしようともがいています。
美術を学ぶ学生たちもまた、時代の微細な変動に高い感度を持っています。みずから疼きつつ、そして時代の苦難とそれを生き抜く人びとの喜びや悲しみにも深くかかわりつつ、いかなる時代にあってもそこに希望の光を絶やさない、そんな決意でがんばりつづけています。彼/彼女らの研鑽をどうか温かく見守り、ご支援いただけますよう、こころよりお願い申し上げます。

京都市立芸術大学学長

案内図


