top of page
コンテンツ文字-06.png
コンテンツ文字-10.png
アンカー 1

1.個人制作について

_DSC2511.jpg

___はじめに藤原さんの卒業制作について教えてください。

 

「男性っぽい椅子/女性っぽい椅子」を展示する予定です。三回生から製品のおける男性・女性というのを研究しています。例えば丸みのある入れ物と角ばった入れ物では、丸みのある方が女性っぽくて、角ばった方が男性っぽいよねと言われればなんとなく分かる感覚ってみんなあると思います。それってどこから来てるんだろうっていう疑問をきっかけに制作を始めました。

___「男性っぽさ、女性っぽさ」は何を基準に決めていますか?

 

皆にアンケートを取って、グラフ化したものをベースにしています。既存の椅子 100 脚を選んで「男性っぽく感じますか?」「女性っぽく感じますか?」「中性っぽく感じますか?」の三択を 70 人くらいに聞いて、半円状のグラフを作りました。円の左ほど男性票が多く、右ほど女性票が多く、中心は中性票が多かったことを表しています。自分の制作の癖で視野が狭くなって独りよがりな作品になりがちだから、アンケートなどで客観性を忘れないようにしています。あくまでデザインとして皆に分かってもらえないと意味がないから。“共感してもらえるものを作る“っていうのを大事にしています。

_DSC2519.jpg
アンカー 2

2.普段の制作について

_DSC2688.jpg

___製品の男性観・女性観について考えるようになったきっかけは何ですか?

元々好きなプロダクトを女性っぽい・男性っぽいとかで見てる節があったけど、あまり深くは考えたことはありませんでした。課題の一環で好きなプロダクト十個集めることがあって、プロダクトを見る時に男性観・女性観があるんです~って話したらなんかそれ面白いやんってなって、じゃあ一回考えて見よっていうのをきっかけに...。

 

___制作で悩むことはありますか?

今一番迷っているのはこの二つの模型で、ほとんど一緒なんですが、一部変えているところがあります。どこかわかりますか?あとどっちが男性っぽい?女性っぽい?

___椅子の後ろ脚が反っているか垂直かのちがいのことですか? 反っている方が女性

の背中のくびれというイメージのもつながりそうだし、でも垂直の方も女性の細くて華奢

なイメージということもできそうですね。

 

そうなんです。今自分は反ってる方が男のつもりで作ってるけど、元々は女性のつもりで作ってて、授業で見せた時に逆でしょっていう意見が結構出たんですよね...。難しいです(笑)

___将来的にはどんなデザインがしたいですか?

 

細かくどんな領域でって決まているわけじゃないけど、どこかのメーカーに入ってインハウスデザイナーとして、できるだけ一般の人に見える形のものをデザインしたいですね。

アンカー 3

3.制作展について

___制作展についてお伺いします。昨年から制作展が学内で行われるようになりましたが、どう思われましたか?

去年デザイン科は京都市美術館別館で展示していて、今年から学内にデザイン科が入っていくのは、先に学内でやってた美術科の人たちの申し訳ないなぁと...(笑)どうしても学内でやると汚さは出ちゃうし、立地的に来づらい。でも校舎の中が分かりづらいとかいう問題はデザイン科の頑張りでなんとかできるんじゃないかな。

アンカー 4

4.プロダクトデザイン専攻について

IMG_2474.jpg

___専攻で出される課題内容・スパンなど教えてください。

プロダクトは専攻が三回生から分かれて、三回生では前期後期週三回、曜日ごとに課題が与えられて同時並行で進めています。例えば月曜は器、火曜はバターナイフ、木曜は環境デザインに近いようなことを、とか。

___出された課題で特に楽しかったものはありますか?

京芸の移転計画を考えてみようって課題が前期にあって、環境デザインはあまりやったことないし、やろうとも思わなかったけど、課題で領域外に事が知れて良かったです。

___京芸プロダクトデザイン専攻ならでは!という部分があれば教えてください。

京芸ならではでいうと恐ろしく自由(笑) 他の大学だと製品デザインばかりやってるイメージがあって...。それも社会に出てプロダクトデザイナーになるためには大事だけど、京芸はプロダクト専攻だからプロダクトデザインしかやっちゃダメっていう縛りは無くて、映像でも何でもいいよって先生たちが言ってくれます。視野が狭まらないで大学四年間居れるのかなぁと。まぁ好きなこと何でもやっていいよというわけではなくて、課題をやった上で好きなことやっていいよという感じにはなるけど...。

___京芸のプロダクトデザイン専攻は卒業制作の他に卒業論文も書くそうですね。

はい。前期に卒論があって、それを論文集としてまとめます。京芸のデザイン科ではプロダクトにしか卒論はないし、他の大学でもあまり聞いたことがないので、特殊かな(笑)

14〜5000 文字くらい書いて、あとは椅子についてのアンケートの結果をまとめて提出しました。でもこれでも少ない方で、多い人は三万字くらいかいてました。

_DSC2658.jpg
アンカー 5

5.制作環境について

_DSC2612.jpg

___プロダクトデザインはいろんな教室がありますね。

はい。木工室・金工室・塗装室・モデリング室・各学年の制作室があります。木工室は今椅子のプロットタイプを作ってますね。木工室担当の先生が外部から来てくれています。

金工室は糸鋸があったり、3D プリンターがあったり、レーザーカッターがあったり。糸鋸は刃が付け替えられるので木にも金属にも使えます。曲木や成型合板をするときに型を挟むおっきい機械もあります。塗装室は制作展の時などの大きい作品の時は最後にこの部屋で塗装したり、仕上げたり。モデリング室は毎年課題で出される陶芸用の部屋です。陶芸課題のない時は個人の制作スペースになってますね。

_DSC2614.jpg
アンカー 6

6.制作のお供

___制作のお供を教えて下さい。

 

コーラですね。コーラゼロ飲んでたらニコニコなります(笑)

___本日はお話ありがとうございました。

​ありがとうございました!

_DSC2485-2.jpg
bottom of page