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1.個人制作について

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__制作展でどんな作品を作ろうとか考えてますか?

一応三年の木工が本格的に始まった頃から伝統の工芸技法を用いて作っていて、 今まで寄木細

工と組子細工をやって来たので、 それの総まとめとして制作展で大きいものを作ろうと思っています。

家具のワゴン車を作ろうとしています。 美術を好きになったきっかけが幼稚園の頃に通っ

ていたお絵かき教室で、そこにあったワゴン車を卒業の時に最後それを作ろうと思っています。かつ自分の今まで作って来た寄木細工でそれを作ってます。

__去年の制作展での大崎さんの組子細工の机はすごかったですね。

あれは組子をやりたいと考えていて、 日常生活やったらどこにあったらいいかなって思った時に机なら光も入るし良さも引き立つし、いいよねと思って作りました。

 

__作品作るときに悩むことってありますか?

 

一番悩むのはやっぱり、デザインとか色合いです。木だけでもこんだけいろんな色があるから。

どこに何を持ってったらいいかとか、色彩が苦手なので。

これは寄木細工用の木です。今年に入ってから色を使い始めたから、そこだけが大変です。

今回の作品展の作品は好きな色の黄色をベースにします。あとは反対色の紫色も入れます。

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2.京芸の工芸科漆工専攻を選んだきっかけ

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__木工をやろうと思ったきっかけは何ですか?

漆は四つに分かれていて、木工以外の三つが全部漆になります。 まず漆工専攻に入って来て、漆が合わなかったんです。 時間もかかるし、手数も多いし、かぶれるし。

一方で、木だったらやりたいこともすぐでき、 幾何学的な文様とかきっちりしたことが好きだったので。 漆は向いてないし、そっちの方が楽しいから木工行ってみようと思いました。

__大崎さんは、京芸に入る前から工芸科を選んで漆工をしようと考えていたんですか?

最初は美術科に入りたくて画塾に通ったんですけど、 画塾の先生に「お前は美術か向いてない工芸科や」って言われて 「あ、そうなんかもしれない」と思いました。 で、工芸科を選択しました。

最初染織をやろうと思ってたですが、 吉田雅子先生の授業で、「漆工は京都の大学だとここにしかないから、レア」という話を 聞いて、 「ここしかないんやったらせっかく来たし」漆工にしようかなという気持ちになりました。

 

__美術科じゃなく、工芸科を選んでみてどうでしたか?

画塾の先生に言われた通り、京芸の美術科の人見てると、 もう次元が違うくらい絵も上手いし才能に溢れています。 むしろ工芸科の方がそういう伝統的なものも学べるから、 職人さんはこうやってるんやていうのも知れるし。 来てみて後悔とかは特になく、来てよかったなって思っています。

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3.作品の構想・構成のこだわり

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__作品を作るときのこだわりって何かありますか?

伝統工芸がきっちりしてて好きっていうのが大前提にあります。 その伝統工芸をいかに自分の日常生活のものに取り入れるかっていうのが自分の中にあります。 例えば、卒業制作だったらワゴン。普段の使える日常生活の中に、伝統技法入れれるか っていうことをまず必ず念頭に置いてて、そこから作りたいものは何かなって 感じで広げていきます。どこに伝統工芸を組み合わせて行ったらいいやろうって。 そこも、目標として作り続けています。伝統工芸品は、みんなの手元に来ることがあんまりないから。 ピアスとかでもいいから、みんなの身近にあるようなものができたらいいなと思っています。

__卒業制作作るのは、構想も含めてどのくらいかかりますか?

 

後期はほぼほぼ全部使う。 けれど10月に別の作品作ってたから、実質始めたんは11月くらいです。 なので3ヶ月とちょっとです。

 

__漆工の人は、数学のことを物理的に考えなくちゃいけないですよね?

 

重力とか支えることを考える点に関しては、確かに。 それはもう自分では何もできないので、やりたいことを全部先生に持って行って相談して、「これは無理、これはこうしたらいけるよ」と、先生と一緒に相談しながら、広げて行く感じです。

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4.学内展について

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__今年は作品展が学内になりますが、去年から学内で展示してみてどうでしたか?

漆工も漆工棟で展示してると、監視当番しててもお客さんが少ないなっていうのが一番大きいです。中央棟の大ギャラは卒業生優先だったけど、三回生とかは漆工棟メインで展示しています。

漆工棟には知り合いしか来ないです。アトリエ棟見て、「もういいや」って なることが多いので、人が来なくなったのが寂しいです。

ただ、直接太陽光を当てて展示できたのは大きかったです。 去年も組子細工やってて、上の階で光を当てれました。 そこはメリットです、ガラスも置いてたし、反射して綺麗でした。 暗くできるのもメリット。 大ギャラとか結構暗めに展示できるし、漆は結構かっこよくなるかな。

 

__制作場所が展示場所とイコールになるのについてどう思いますか?

 

作品にもよるかな。普段使いのものとかにしたいなら、 学生たちの溜まり場というか、自分たちのスペースなのでそこに作品があるのは面白いけど。

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5.ひとのつながり

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__漆工の方達は研修旅行なども全体で行かれてますか?

漆の研修旅行はあって、木工は一応研修旅行という名の旅行はあるけど、それはもう生徒が企画してやります。先生が結構フレンドリーです。

 

__基本的に制作室には人がいるんですか?

 

基本的にいます!むしろみんながいるから、来なあかんって思ったりします。

あとは、機械があるから一人で作業ができなくて、機械触るなら必ず二人以上。怪我したら大変やとかで、必ず二人。1人で作業する場合は、絶対機械には触らない。

__この、みんなの休憩スペースは作業場とは別な感じなんですね。

この部屋は先輩方が建てました。ここまで(作業場)が学校の敷地で、ここから先は先輩たちが建てたので。先生方も必要やと思ったものはすぐに作ってしまいます。かんなの棚や、 ドリルのワゴンなども作られました。

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6.制作のお供

__制作のお供はなんですか?

コーンスープの箱買い!お金がなくなったり、食べる時間もないって時は、去年はずっと食パンの6枚切りとかを買ってました。ジャムとかを買っといて、眠らせておいて食べたい時に食べてます。

__食べる時間もないっていうのは、制作展前の時ってことですか?

 

同じパーツを作る時に、ずっとお同じ機械を占領してしまうから。前、作った時は一日かかりました。一日かかると、他の人に迷惑をかけちゃうから早くやらなくちゃいけないし。そうなるとご飯食べてる時間もないから、パッと食べれるものを選んでます。

__本日はお話ありがとうございました。

​ありがとうございました!

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