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1.個人制作について

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___はじめに、橋爪さんの卒業制作について教えてください。

 

「創作漢字パズル」のようなものを作る予定です。

漢字っていろんな要素があるじゃないですか、その要素をバラバラのパーツをにして鑑賞者が自由に組み替えることによって新しく漢字作ってもらうゲームを作ろうとしています。昨年度制作展(2017年度作品展)の進級制作で「進化について子供達に伝えるものをつくる」という課題が出て、そこから展示に来る人が楽しめるものを作りたいという考えが生まれて、その考えが今でも続いていて…今回の作品展では触れるものを作りたいなと思って、漢字パズルをつくることになりました。

 

___人が楽しめる、ということに重点を置いているんですね。他にも制作をする上で大事にしている考え方などはありますか?

 

その時々な感じはするから、毎回の課題によって変わってしまうんですけど、これからやろうとしてるのは、ターゲットをどこに設定していくか?ってところを詰めようとしています。漢字パズルを誰に向けて作るかで素材、パーツの量、どうすれば一番楽しんでもらえるか変わってくるので、そのあたりの細かい設定について考えています。

 

___現在はどのような作業をしていますか?

 

常用漢字を部首ごとに書いて、まだ出てないパーツは赤、もう出たパーツは青で書き出してます。地道作業をしております。

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2.専攻について

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___ビジュアルデザイン専攻の課題はバリエーション豊かなイメージですが、特に印象に残っている課題はありますか?

 

昨年度の進級制作です。1~3回生の中で一番長く向き合った課題ですし、ちょうど京都のdddギャラリーさんで展示している最中なので、今も続いています。(2018年11月現在)

去年の9月から専門書を読み始めて、10~11月は読み込んで、そこから形にしていって2月に展示して…

専門書を読んで、大人向けの内容を小学生や小さな世代に伝えるというのは、難しいけど楽しいという実感がありました。

 

___課題は単発で出るんでしょうか、課題と課題の間のスパンはどれくらいなんでしょうか?

 

並行して出ることが多いです。

短いものでは1、2回生の基礎の時の1日1課題、1週間1課題。

3、4回生になってからは2~3週間のものを同時並行でやっています。

 

___今は卒制以外にも課題は出ていますか?

 

課題はひと段落したところですが、進級制作課題の展示のことが続いていて…図録制作などにも関わっているので、今度は編集チームで会議を行っていく予定です。

 

___京芸生の中では忙しい専攻ですね。

 

そうですね。課題によっては自由参加のものもあるけど、基本的には忙しいかな。

オープンキャンパスなど課題以外でも積極的に参加する子は本当に頑張ってます。

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___合評はどういった感じで行われますか?

 

4回生20人を1日で行います。一人当たり3~5分は作品についてプレゼンして、講評合わせて大体10分くらいです。途中経過のゼミではもう少し長くて15分くらいですね。

 

___他の大学のデザイン科とは違うなというところはありますか?

 

他の大学に比べると、美術科寄りだなと感じます。1、2回生の頃はほとんどデジタル作業はないし、4回生の浴衣課題もスケッチからスタートしたり、手を動かすアナログ作業が多いです。

___京芸のデザイン科は1回生の後期と2回生で基礎の授業を履修したのち、3回生から専攻が分かれますが、橋爪さんはどうしてビジュアルデザイン専攻を選択したのでしょうか?

 

私は結構3つの専攻のどこに行くか悩んだタイプでした、ビジュアルもプロダクトも、できたら環境デザインもやりたいなって。先生方と相談して、平面だけでなく立体や様々なデザインを一番勉強できるのがビジュアルデザイン専攻だなという結論になりました。特に、立体を作る上でプロダクトデザイン専攻は機能面から入るけど、ビジュアルデザイン専攻は見た目の美しさから立体的な形を考えるんですね、私は見た目から入るタイプという点でも現在のビジュアルデザイン専攻を選択しました。

___専攻に分かれてから2年では物足りないと感じることはありますか?

あります。まだまだ学び足りないです。最初から分かれていたら決め切ることができなかっただろうから、基礎があってよかったですけどね。もっと早く分かれいたら嬉しいっちゃ嬉しい。

でも色々なところができるのが京芸のいいところかな、何かを極めるというよりは幅広くやってきた感覚はあります。

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3.制作展について

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___昨年度から作品展の会場が京都市立美術館から学内になりましたが、どうですか?

 

市内のバラバラな場所に分散するより一箇所に集まってる方が見る人にとっては優しい展示かなって思ってます。

去年の会場である市立美術館別館では来場者が多く…という感覚はなかったですね。

デザイン科の展示会場である体育館でのスペース配分はまだわからないけど、2年前に美術館の本館で展示した時は結構一人当たりのスペースが狭かったので…少し改善されるのかな?とか思っています。

体育館はアトリエ棟からも離れているけど、私自身制作展委員でもあるので、案内やサインの力でなんとかします(笑)

____京芸の作品展は学生が全員展示をする形式なので、デザイン科の1、2年生でも展示できる機会があるというのは面白いですよね。

こういった機会がないと特にデザイン科は展示を自主的にやらない傾向があるので、展示の機会が与えられるというのはいいですね。

4.制作スケジュールについて

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___いわゆる「徹夜作業」ってしますか?

 

私はしたくない派なので、しないようにしています。徹夜する人はめちゃめちゃします。もともと生活時間が滅茶苦茶なタイプの人も多い専攻ですし。

 

____1日の制作スケジュールはどんな感じなんですか?

 

来る日は大体11時からいて、17、18時くらいに帰るかな。うまくやれば徹夜しないですみます、ほどほどに手を抜くのも自分でうまいと思うので…(笑)

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5.制作のお供など

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___制作の「おとも」ってありますか?


甘いものと音楽。無心でやる作業の時は音楽流してるかな。

 

___制作のこだわりも教えてください。

 

楽しんでほしいというのが第一、見る人に振り向いてもらいたい、興味を持ってほしい。

あまり独りよがりにならないようにしています。

___最後になりますが、将来どういうデザインをしたいですか?

 

来年度から印刷物を中心にウェブなども手がけるデザイン制作会社でグラフィックデザイナーとして働きます。単純に印刷物が好きなので、そういった仕事に携われることに今からワクワクしています。実際に触る紙とか、紙の上にのるインクとか、そういった実際に手に取れるものに対しての感度をあげていきたいです。

あと、今までの「振り向いて欲しい」という考え方に通じる部分もあるんですが、思わず見てしまうだとか、道標がしっかりしているだとか。そういう仕組みを考えるのが好きなので、印刷物でもウェブに限らずあらゆる分野のデザインで見る人目線の「仕組み」をより突き詰めていきたいです。頑張ります!

___本日はお話ありがとうございました。

ありがとうございました!

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